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ピアノ調律料金表

2013.09.04 (水)

アップライトピアノ 新規調律 \12.000(税別) 定期調律 \11.000(税別)ファイル 86-1.gif

グランドピアノ   新規調律 \14.000(税別)  定期調律 \13.000(税別)

 ※ 放置期間 1年毎に \1.000(税別)加算されます。
           (上限 \30,000(税別))

コンサート調律 \18.000 (発表会調律は \15.000(税別))
     再調律 \ 5.000

ピアノに最適な場所

2013.09.03 (火)

ピアノをどこに設置するのが良いのか、長持ちさせるコツ、音響的に改善するコツを解説します。

設置例(図) (間取り図)ファイル 87-1.gif

団地やマンションでは、お隣と外壁を共有している訳ですから、特に神経を使いたいもの。
図のような間取りの住宅なら、AよりもB、Cの方が間取りの状態から見て直接音が外に漏れにくいため、
遮音効果が高くなります。

場所
•床面を守るためにインシュレーターや敷板を使用する。
•直射日光が当たらないようにする。
•ちりやほこりの少ない、風通しの良いところに置く。
•外壁から10〜15cmくらい離す。

環境ファイル 87-2.gif
•理想的な条件は、室温15〜25度、湿度50〜70%。
•急な温度変化にならないよう気をつける。
•エアコン・暖房機器・除湿機はピアノから離す。

遮音・防音
•窓際に置かない。
•隣家に直接面している場所に置かない。

音響効果
•適切な残響時間の目安は、低音域で0.5秒、高音域で0.3秒。
•残響時間の調節は、ジュータン、家具などで調節する。
•音がお部屋全体にムラなく聴こえることが大切。

ピアノの調律とは?

2013.08.30 (金)

自分の大切にしているピアノも、メンテナンスをしないと、年とともにその音程は狂い、
タッチが重くなったりと、ピアノの状態も日々変化して行きます。
しかし調律をすることにより、ピアノは常にベストな音程と弾きやすい状態を保つ事ができるようになります。
平田楽器店の技術者が、その確かな技術力でピアノ調律を通し、お客様のピアノを責任を持ってサポートしていきます。

ピアノは生きています。
 ピアノの内部には、木材や羊毛、皮など天然素材で作られた精巧な部品が使われています。
まるで、私達人間のように、ピアノも温度や湿度に敏感で、絶えず環境の変化による微妙な影響を受けているのはこのためです。
 また、ピアノの弦には常に1本あたり90kg、全体では20tにも及ぶ強い張力が掛かっているため、
時間が経つにつれて、わずかづつですが、その状態が変化し、音律にも影響します。

【調律】
ピアノの音律を合わせるためにチューニングハンマーで弦が巻かれたチューニングピンを回し、
弦の張力を調整し音を合わせる作業です。
【整調】
使用する部品の消耗や湿度による変化を修正、又は交換しタッチのバラツキをなくし、
弾く人が最もコントロールしやすい状態に調整する作業です。
整調によってタッチだけでなく音色も変わってきます。
【整音】
弦を打つハンマーフェルトの堅さの調整や整形をする作業です。
整音によってピアノの音色、音量だけでなく、音の伸びも変わってきます。

お子さんの耳は大変敏感です。
耳の機能は3~5歳ごろに最も発達するといわれています。
この時期の訓練いかんによってその後の才能への影響が決定するとも言われています。
この大切な時期に、ピアノの調子が狂っていると、それを正しいものとして覚えてしまったり、混乱をきたしてしまいます。

 是非、定期的な調律をお勧めします。

ピアノの健康診断
厳しい訓練を受けた専任調律師6名が「ピアノのお医者さん」としてファイル 83-1.jpg
お客様のピアノを的確に診断いたします。

・長年調律していないけど、使えるの・・・?
・鍵盤の動きが悪いけど、修理には費用がいくらかかるの・・・?
・金属部分に錆があるみたいだけど、買い換えないとダメなの?
・引越しのついでにピアノを綺麗にしたいけど・・・? など

すべてのお悩みにご納得いくまでお答えします。
診断は15分程度で済みます。

多く見られる故障事例

2013.08.29 (木)

個々の要因別にピアノによく起こる代表的なものと修理法を幾つか上げて見ます。

長年の使用による部品の磨耗・損傷・劣化

●鍵 盤
現象ファイル 84-1.gif
・演奏する時に左右にガタガタ揺れて弾きにくい。
・グリッサンドの演奏時に隣同士の鍵盤が当たって、「カチャカチャ」と
 音がする。
原因
・長期間の演奏による鍵盤裏面及び中央部のキーブッシングクロス
 の磨耗又は虫食い。ファイル 84-2.gif
処理
・新しいキーブッシングクロスに張り替える。

●ダンパーレバークロス
現象
・演奏する時「ギシギシ」「ミシミシ」と雑音がする。
・強く弾いた時に下がったまま上がってこない鍵盤がある。
原因
・演奏によるダンパークロスの磨耗
処理
・新しいダンパークロスに張り替える。

●ハンマーパッドフレンジコード
現象
・ピアニシモ弾こうとすると弾き終わる前にピアニシモより大きな音が鳴ってしまう。ファイル 84-3.gif
・フォルテシモが出にくく、なんとなく頼りない音色になってしまう。
・トリル(連打)の演奏が出来ない。
・鍵盤が何かに引っかかったような感じで、最後まで下がりにくい(上がりにくい)。
原因
・バットフレンジコードの劣化、損傷。
処理
・新しいバットフレンジコードに張替える。

●ハンマーヘッド
現象
・「ベンベン」「ペンペン」「ギンギン」とした汚い音色しか出ず音量のコントロールも効かない。ファイル 84-4.gif
原因
・長期間の演奏によるハンマーファイリング又はハンマーフェルトの磨耗。
処理
・【整音】作業が出来ないほど磨耗しているしている場合は
 新しいハンマーに交換する。

白鍵表面材劣化

2013.08.27 (火)

ファイル 85-1.gif・白鍵小口(前面)の表面材が劣化して、変色、変形膨張、剥がれ、
 鍵盤が下まで押えられない。
・鍵盤が下がったまま上がって来ない。

・小口の表面材だけを新しい表面材に張替え修理を行って普通に演奏が
 出来るように直す。
ファイル 85-2.gif

ピアノメーカーの歴史

2013.08.26 (月)

☆代表的なピアノメーカー
ピアノは世界各国で生産されていて、ピアノメーカーは多数あります。
ここでは、その中で代表的なメーカーについてご紹介します。
特に、スタインウェイ&サンズ・ベーゼンドルファー・ベヒシュタインは三大メーカーとして知られています。
音色については一般的な見解を載せています。

スタインウェイ&サンズ (アメリカ・ドイツ)
歴史
ヘンリー・スタインウェイ(1797~1871)が1853年に、ニューヨーク(アメリカ)に設立。
ヘンリーの死後、1880年に故郷のハンブルグに工場が設立され、両方が活動拠点になっている。
生産工程の80%以上が手作りで、生産台数は年間約4000台。
現在ではホール普及率90%以上を誇る。
また、1991年にスタインウェイの設計で安価なボストンピアノが誕生。
2004年に日本での取扱いが開始された。
製造は日本のカワイである。

特徴
ホールでの使用を念頭に作られている。
何枚も板を張り合わせて作られたピアノケース(胴体部分)により、
響板だけでなくピアノ全体を共鳴させる構造になっている。
よく響くためオーケストラと共演しても消されない。
透明感のある音色で、ジャズやロックなどジャンルを問わず対応できる。
アメリカ製とドイツ製では音色が違う。
ドイツ製の方が輸出に適していて、アメリカ製は基本的に北米のみの出荷らしい。

ベーゼンドルファー (オーストリア)
歴史
イグナツ・ベーゼンドルファー(1794~1859)が1828年に、ウィーンに設立。
超絶技巧のピアニストであるフランツ・リストの激しい演奏に耐えたことで有名になる。
また「インペリアル」という97鍵のピアノを生産していることでも有名。
手作りにこだわり、生産台数は年間約400台。
総生産数が少ないため、知名度の割には日本にあまり存在していない。

特徴
響板とピアノケースに同じ木を使用。
カーブ部分も一枚板を内側に切り込みを入れて曲げている。
響板だけでなくケースも共鳴する。
高貴な音色で、室内楽の弦楽器に合うらしい。

ベヒシュタイン (ドイツ)
歴史
カール・ベヒシュタインが1853年に、ベルリンに設立。
フランツ・リストやクロード・ドビュッシー等が絶賛した名器で、「ピアノのストラディバリウス」と言われる。

特徴
以前は、高音部が総アグラフ式(全ての弦がアグラフと呼ばれる穴の開いたピンの中に弦を通す方式)で、
フレームと弦を完全に分離し、立ち上がりの早い透明感のある音色を作り出していた。
しかし音量にパワーが少なく、オーケストラと共演すると高音部が消えてしまうという弱点があった。
そのため、2003年以降は、高音部のハンマーヘッドを大きくしたり、総アグラフ式から、
高音部をフレームに共鳴させる「カボダストロバー」に変更したりして、音量が弱い点を改良。
音色が変わったようだが、評判は良い様子。

プレイエル (フランス)
歴史
イグナツ・プレイエル(1757~1831)が1807年にピアノ製作を始める。
イグナツは元々作曲家で、ハイドンの弟子。
当時はヨーロッパでかなり人気があったらしい。
また、音楽出版社も立ち上げている。
イグナツの死後、息子のカミュが経営を受け継ぎ、1927年にサル・プレイエルホールを設立。
1832年にショパンがこのホールでデビューコンサートを開く。
カミュとショパンは親交が深く、ショパンはプレイエルを愛用していた。
1961年にガボー社、エラール社と合併。
その後ドイツのシンメル社に買収されるが、
技術者たちはフランスに工場を設立しラモーという名で製作を続ける。
サル・プレイエルも売却されたが、ユーベル・マルティニ(仏)が購入し、1998年にプレイエル社を復活させる。
2006年にサル・プレイエルでのコンサートを再開。
現在フランス唯一のピアノメーカー。

特徴
演奏者が音色の変化を表現しやすい、繊細な音で軽いタッチが特徴。優雅で明るい音色。
デザインも凝っていて、細かい装飾があしらわれている。

ヤマハ (日本)
歴史
山葉寅楠(1851~1916)が、1897年に日本楽器製造株式会社を設立。
1987年に、現在のヤマハ株式会社に社名を変更した。
1900年に初めて国産ピアノの製造を始めるが、部品は外国製だった。
しかしその後、部品も独自に開発し、評価を高める。
1990年には世界最大のピアノメーカーになり、生産台数500万台を越えた。
海外からの評価も高い。
現在では、ピアノだけでなく楽器全般を製造する他、音楽教室やレコード会社等の音楽関連事業や、
AV・IT事業やリビング事業、自動車部品やスポーツ用品に至るまで、手広く活動し、海外にも進出している。

特徴
明るくダイナミックな音色。
高音の伸びがよい。
ジャズピアニストにも人気らしい。
先端技術を駆使した電子ピアノやサイレントピアノ等もある。
白いグランドピアノを製作する等デザインにも力を入れている。

カワイ (日本)
歴史
日本楽器製造(現・ヤマハ株式会社)に勤務していた河合小市が独立し、1927年に河合楽器研究所を設立。
1951年に株式会社河合楽器製作所を設立した。
ヤマハが特約店方式なのに対し、カワイは直営店方式をとっている。
音楽関係以外にも、OA機器やソフトウェア、スポーツ用品等を取扱っている。
音楽ソフト「スコアメーカー」が有名。
クリスタルグランドピアノという透明なピアノを製作していて、
元X-JAPANのYOSHIKIが愛用している。

特徴
ソフトで透明感のある音色。
低音の伸びが良い。
抗菌処理鍵盤で、ピアノメーカーで初めて鍵盤に鉛を使用していない。
電子ピアノの他、消音ピアノや静音ピアノがある。

ディアパソン (日本)
歴史
日本楽器製造(現・ヤマハ株式会社)に勤務していた大橋幡岩が1948年に製作。
大橋は日本楽器に勤務していた頃、
河合楽器製作所創業者の河合小市とともにベヒシュタイン社の技術を学んでいる。
日本楽器が量産化傾向になったのを機に退社し、理想のピアノ造りに専念した。
1979年には、日本のピアノを国際的な水準に高めたということで、勲六等単光旭日章を受けている。
現在は河合楽器製作所が営業権の譲渡を受け、大橋の設計と仕様を受け継いで生産している。
また、オーダーメイドのオリジナルピアノも製作している。

特徴
ベヒシュタインに似た透明感のある音色で、ヨーロッパタイプのピアノ。
高級モデルには、総一本張りの張弦方式を採用している。
これは、一般のピアノの張弦がヒッチピンに掛けて二弦ずつなのに対し、
全ての弦を一本ずつヒッチピンに巻き張弦する方式である。
この方式によって、張弦時におきる弦のねじれと二音にまたがる張力の不均衡を完全に阻止し、
濁りの無いクリアな音色を実現している。
この一本張り方式はベーゼンドルファー等のヨーロッパの名器に採用されているが、
日本メーカーではここだけである。

ピアノの歴史

2013.08.26 (月)

ピアノは、1709年頃に、イタリア人のチェンバロ製作家、
バルトロメオ・クリストフォリ(1655-1731)が創りました。

当時、貴族たちは、自分のために楽器を作らせることが多く、
フィレンツェのメディチ家の王子もその一人でした。
彼はメディチ家に仕えていたクリストフォリに、チェンバロの改良を依頼しました。
その頃、鍵盤楽器はチェンバロが主流でしたが、音が強弱に乏しいのが難点だったのです。

クリストフォリはそれを改良し、
クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ(ピアノもフォルテも出せるチェンバロ)」を創りだしました。
この名前が短縮されて、「ピアノ」と呼ばれるようになりました。

その後ピアノの開発は、ドイツ人のオルガン製作家、
ゴットフリート・ジルバーマン(1683-1753)に受け継がれ、発展していきました。
ちなみに、J.S.バッハが当時ジルバーマン製のピアノを弾いたことがあると推測されています。
ただ当時のピアノはあまり出来が良くなく、お気に召さなかったようで、
彼はピアノのための作品は残していません。
鍵盤曲は全て、チェンバロとオルガンの曲です。

18世紀後半には、ドイツのヨハン・アンドレアス・シュタイン(1728-92)が、
ジルバーマンのメカニズムに改良を加え、ドイツ式(ウィーン式)アクションを完成させました。
シュタインのピアノは、連打が可能なエスケープメント機構を備えていて、軽快なタッチと音が特徴でした。
モーツァルトは21歳の時にこのピアノに出会って感動し、
以後これを愛用し、ピアノ曲をたくさん書きました。
ちなみに、このピアノの鍵盤は浅く、現在の半分くらいの軽さで弾けたようです。
音域は5オクターブで、61鍵でした。

同じ頃、イギリスではヨハネス・ツンペがクラヴィコードにハンマーアクション(イギリス式アクション)を付けた
スクエアピアノを開発しました。
1768年に、J.S.バッハの息子であるJ.C.バッハが、このピアノで公開演奏しました。
ピアノがソロで公開演奏されるのは、これが初めてだったそうです。

1780年頃、ジョン・ブロードウッドが、ツンペが開発したイギリス式アクションを改良し、
弦の弾力を増し、フレームも強化しました。
抵抗感のあるタッチと、力強い音が特徴です。
このブロードウッド製のピアノは、晩年のベートーヴェンが愛用していました。

18世紀の終わりごろまで、ピアノは、一台一台手作りで、音域は5オクターブが標準でした。
しかし19世紀からは、ピアノは工業生産されるようになり、音域も段々広くなっていきます。
1789年のフランス革命以降、それまで貴族のものだったピアノ音楽が一般大衆化します。
18世紀末には、多くの人を収容できるホールができ、
ピアノもそれに対応できるように、大きな音量と音の伸びが必要になりました。
そこで、弦はより高い張力で張られ、
それを支えるフレームにも、頑丈な鉄骨が使われ始めます。
そうなると、もうピアノを手作りするのは不可能になり、工業生産されるようになったのです。

19世紀には、ピアノ奏法が発達し、それに対応できるピアノが必要になりました。
この頃ピアノ音楽はロマン派の時代で、
素早い連打やトリルなどの装飾音、速い連続したパッセージが多用されていたのです。
そこで、1821年に、フランスのピエール・エラールが、素早い連打も可能にした画期的な現代グランドアクション(ダブルエスケープメントアクション)を発明しました。

1820年以降、各国で、ピアノの製造方法が改良されたり発明されたりしました。
弦は、それまでの細い真鍮からミュージックワイヤーに代わり、音量がかなり増大しました。
また、低音の音量を上げるために、太い銅の巻線を使用するようになりました。
張弦を交叉(こうさ)式にした交叉弦も考案され、コンパクトになりました。
そして、音域は、82鍵まで広がりました。

ところで、ここまでの話は、全部グランドピアノについてです。
現在の家庭で一般的なのはアップライトピアノだと思いますが、
これが誕生したのはこの頃、つまり19世紀初めでした。

18世紀に、ハープシーコードの弦を垂直方向に張ったクラヴィシテリウムが多く作られました。
これを元に、フィラデルフィアのジョン・アイザック・ホーキンスアップライトピアノを製作し、
このコンパクトなピアノは、広く普及するようになりました。
1800年のことです。
また、アップライトピアノを装飾した
「ジラフピアノ(キリンみたいな形のピアノ)」などの変わったピアノも誕生しました。

19世紀半ばには、ピアノのメカニズムは一応完成し、現在のものとほぼ同じになりました。
ショパンやリストの時代です。
リストは過激な(?)演奏で、よくピアノを壊していたようですが、
それに対抗するように、ピアノは丈夫になっていきました。
1840年に、ピアノの弦は、更に太い巻線になり、全体の張力も増大しました。
そして、それを支えるフレームは鋳物(いもの)の鉄骨を組むようになりました。

これ以降、ピアノは大ホールに対応できる音量や、協奏曲などでオーケストラに負けないようにするために、
改良されていきます。
鍵盤は長くなり、沈みも深くなりました。
弦も限界まで張力を高め、現代では20トンに及びます。
第一次大戦後、音域は現在と同じ88鍵になりました。

このように長い歴史を経て、現在のピアノが完成しました。

ピアノのルーツ

ダルシマー
11世紀に中近東からヨーロッパに伝わった、ツィター族の打弦楽器。
台形の共鳴箱の上に弦を張ってあり、その弦を小さい槌(マレット)で叩いて音を出す。

クラヴィコード
14世紀に誕生し、ルネサンスの時期にポピュラーな鍵盤楽器として、上流家庭の間で普及した。
モノコードと呼ばれる楽器に鍵盤をつけたもので、
鍵盤の奥に上向きにつけられた金属製(真鍮)のタンジェントという棒が
弦を叩いて音を出す仕組みになっていた。
音域は4~5オクターブ。
音色は繊細で美しく、ヴィブラートも出せるが、音量が非常に小さい。

チェンバロ
1500年頃にイタリアで誕生し、ヨーロッパ各地に広まった。
バロック時代に大活躍した鍵盤楽器。
鍵盤を押すと細長い棒状のジャックに取り付けられた爪(プレクトラム)が、
弦をはじいて音を出す仕組みになっていた(撥弦楽器)。
国によって、ハープシコード、キールフリューゲル、クラブサン、クラヴィチェンバロなど様々な呼び方がある。
クラヴィコードより大型で豪華で音量も大きい。

ヴァージナル/スピネット
チェンバロと機構が似ていて、卓上用に小型化された鍵盤楽器。
特にヴァージナルは16-17世紀のイギリスで愛用されていた。

ピアノフォルテ
1709年にクリストフォリが発明し、ジルバーマンが受け継いだ。
ハンマーで弦を打って音を出す、現在と同じ仕組み。
見た目も、現在のグランドピアノと同じ。
18世紀初頭は、木製の箱に真鍮や鉄の弦をはり、
鹿皮を張った木のハンマーで打弦する方式で、音域は4オクターブ~4オクターブ半。

●鍵盤の数
現在、ピアノの鍵盤の数は、88鍵が主流です。
最低音のAは27.5Hz、最高音のCが4186Hzです。
人間の可聴範囲は約20Hz ~20000Hzと言われているので、
倍音(基となる音の整数倍の振動数をもつ音。
耳を澄ますとかすかに聴こえる)のことも考えれば、これ以上の鍵盤は必要無いと思われます。
しかし、88鍵に落ち着くまでには長い道のりがありました。
最初のピアノは54鍵で、ピアノの進化とともに音域も広がってきたのです。
「☆ピアノの歴史」でも触れましたが、
ここでは作曲家と音域の関係に注目して表にしてみました。

1709年頃 54鍵
J.S.バッハ(1685~1750)・スカルラッティ(1685~1757)・ヘンデル(1685~1759)

*クリストフォリのピアノ。チェンバロ・クラヴィコード・スピネットも同じ音域。
ただしこの頃はまだピアノが普及していないので、
ピアノではなくチェンバロやオルガン等で作曲されていたと思われる。

*J.S.バッハはピアノを気に入らなかったようだが、その息子たちは好んで使用した。
*ヘンデルはクリストフォリの工房を訪ね、ピアノに大変興味を持ったらしい。

18世紀 61鍵
ハイドン(1732~1809)・モーツァルト(1756~1791)・ベートーヴェン(1770~1827)初期

*ハイドンは1788年にヨハン・シャンツ製のピアノを購入。
チェンバロからピアノに移行した話を、1790年に友人に宛てた手紙に書いている。

*モーツァルトは1777年にシュタイン製のピアノに出会ってからピアノを使用するようになった。
シュタインのピアノは膝ペダル付き。
鍵盤は浅く軽い。

*初期のベートーヴェンはワルター製のピアノを使用。

1803年頃 68鍵
ベートーヴェン(1770~1827)中期
エラール製のピアノ。「ワルトシュタイン」「熱情」はこの頃の作品。

19世紀初頭 73~78鍵
ベートーヴェン(1770~1827)後期・シューベルト(1797~1828)・メンデルスゾーン(1809~1847)・
シューマン(1810~1856)・ショパン(1810~1849)・リスト(1811~1886)

*後期のベートーヴェンはブロードウッド製のピアノを使用。
「ハンマークラヴィーア」はこの頃の作品。
このピアノは後に、孫弟子のリストが所有する。
晩年はコンラート・グラーフ製を使用。
耳が聞こえない彼のために特殊設計されている。

*シューベルトはピアノを所有していなかったが、
グラーフ製やワルター製のものを弾いていたとされている。

1840年頃 80~85鍵
シューマン(1810~1856)・ショパン(1810~1849)・リスト(1811~1886)・ブラームス(1833-1897)

*シューマンはコンラート・グラーフ製のピアノを使用。
80鍵で吊りペダルが4本ある。
妻であるクララの死後、このピアノはブラームスに譲渡。

*ショパンはエラール製、ブロードウッド製、プレイエル製のピアノを所有し、晩年はプレイエルを愛用していた。

*19世紀前半のリストはエラール製のピアノを使用。

1890年頃 82~88鍵
リスト(1811~1886)晩年・ブラームス(1833-1897)・ドビュッシー(1862~1918)・ラヴェル(1875~1937)・
プロコフィエフ(1891~1953)

*晩年のリストはベーゼンドルファー製、ベヒシュタイン製、スタインウェイ&サンズ製のピアノを使用。
このうちベヒシュタイン製のピアノが88鍵だった。

*ブラームスはシュトライヒャー製のピアノを愛用。

*ラヴェルはエラール製のピアノを使用。「水の戯れ」など88鍵全てを使い切った曲を残している。

1944年 97鍵 - ヘンリー・パープが実験的に製作。ベーゼンドルファーが後を継ぎ、
「インペリアル」という名で現在もコンサート用に受注生産している。
低音が9鍵多いが、他の音の倍音を豊かにするためであり、実際には弾かない。

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